グリーンウォーターの作り方|種水なしでも作れる方法とメリット・デメリット

グリーンウォーターの作り方|種水なしでも作れる方法 How to Aquarium

こんにちは! 黒田です(`・ω・´)
もうすぐビオトープ、メダカの季節ですねぇ!

暖かくなると産卵→孵化→針子誕生!の一連の流れも経験できると思います。

そこで注目したいのがグリーンウォーターです。今回はグリーンウォーターの正体から、種水を使った基本の作り方、種水なしで一から作る方法(黒田流)、メリット・デメリット、維持管理のコツまで、まとめて解説します。

  • グリーンウォーターの正体は「植物性プランクトン」で、稚魚(針子)の天然の餌になる
  • 種水があれば作るのは簡単。種水なしでも肥料(ハイポネックス)と光・エアレーションで一から作れる
  • できるまでの期間は気温・光量次第で数日〜2週間程度
  • 濃くなりすぎると夜間の酸欠リスクがあるので、水換えや日当たり調整で濃度管理が必要
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  1. グリーンウォーターとは?
  2. グリーンウォーターの作り方(種水を使う基本の方法)
    1. そもそも「種水」とは?
  3. 種水なしで作る方法(黒田流)
    1. 容器の素材・置き場所のコツ
    2. 用意するもの
    3. ①入れ物を準備します
    4. ②水を入れます
    5. ③ハイポネックスを投入
    6. ④メチレンブルーの投入
    7. ⑤エアレーションをしつつ光に当てて放置
    8. ⑥完成
    9. できるまでの期間の目安
    10. 屋外と室内、実際の違い(黒田の体感)
    11. ※注意点:気温が低いとなかなか色づかない
    12. 緑にならないときのチェックポイント
    13. 黒田の実践での気づき
  4. グリーンウォーターの濃さの目安(色で見分ける)
  5. グリーンウォーターとPSB(光合成細菌)の違い
  6. 屋外ビオトープが勝手にグリーンウォーター化するのはなぜ?
  7. グリーンウォーターの効果について
    1. グリーンウォーターの中身
    2. グリーンウォーターのメリット
    3. グリーンウォーターのデメリット
  8. グリーンウォーターの維持・管理方法
    1. 濃さの調整(薄める・追肥する)
    2. 透明に戻す方法
    3. 酸欠を防ぐには
  9. ろ過フィルターとの相性に注意
  10. グリーンウォーターの使い方
    1. 針子育成での1週間の使い方例
    2. 大量に針子が生まれたときの容器ローテーション
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q. グリーンウォーターは臭いますか?
    2. Q. 成魚にもグリーンウォーターは使えますか?
    3. Q. 水道水だけでもグリーンウォーターは作れますか?
    4. Q. グリーンウォーターとアオコは同じものですか?
    5. Q. 屋外と室内、どちらで作るのがおすすめですか?
    6. Q. グリーンウォーターはいつまで使い続ければいいですか?
    7. Q. メダカ以外の魚にもグリーンウォーターは使えますか?
    8. Q. グリーンウォーターの中でエビは飼えますか?
    9. Q. ハイポネックス以外の肥料でも作れますか?
    10. Q. グリーンウォーターは針子育成以外にも使い道がありますか?
    11. Q. 緑色ではなく黄色っぽい・茶色っぽい水になりました。失敗ですか?
  12. まとめ

グリーンウォーターとは?

緑色に色づいたグリーンウォーターの容器

グリーンウォーター(青水)とは、水中で植物性プランクトンが大量に増殖して緑色に色づいた水のことです。見た目は「汚い水」に見えるかもしれませんが、実はメダカの稚魚育成におけるマジックアイテムと言えるほど優秀な存在です。メダカ飼育者の間では古くから「青水(あおみず)」とも呼ばれ、種水として代々受け継いでいく方も少なくありません。

稚魚育成を簡単にしてくれるこの『グリーンウォーター』を作って、繁殖を楽しみましょう!

ちなみに緑色のもとになる植物性プランクトンには、クロレラやミドリムシ、ケイソウなど複数の種類が知られています。どの種類が優勢になるかは水質や栄養分によって変わりますが、いずれも稚魚にとって食べやすいサイズの生き餌になる点は共通しています。難しい種類の見分けができなくても、「日光・栄養・容器」の3条件さえ揃えれば自然とこれらのプランクトンが増えていくので安心してください。

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グリーンウォーターの作り方(種水を使う基本の方法)

  1. 入れ物を準備します
  2. 種水のグリーンウォーターを入れます
  3. 水を入れます
  4. エアレーションします
  5. 完成!

ダメ?(笑) 種水があればこれで問題ないんです。すでにグリーンウォーターを持っている方や、めだか仲間から分けてもらえる方はこの方法が一番手軽で確実です。ただ、新規で一から作るには、もう一手間必要になります。

そもそも「種水」とは?

種水とは、すでに植物性プランクトンが十分に増えた状態のグリーンウォーターのことです。パン作りでいう「イースト菌の種」のようなもので、これを新しい水に少し混ぜてあげるだけで、プランクトンがどんどん自己増殖してグリーンウォーターが完成します。めだか仲間から分けてもらったり、以前作ったグリーンウォーターを少し残しておいたりすると、次からは格段に楽になります。

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種水なしで作る方法(黒田流)

「種水を持っていない」「まわりに分けてくれる人がいない」という方向けに、私が実際にやっている、種水なしで一から作る方法を紹介します。

容器の素材・置き場所のコツ

容器はプラスチック製・ガラス製どちらでも作れますが、私は光を通しやすい半透明〜透明のプラケースを使うことが多いです。黒い容器は保温性が高く水温を上げやすい一方で、光が届きにくく増殖がやや遅れる印象があります。置き場所は、直射日光が一日中当たり続ける場所よりも、午前中〜昼過ぎにしっかり日が当たる場所の方が、水温の急上昇を避けつつ効率よく光合成させられると感じています。

用意するもの

  • 透明な容器(バケツ・プラケースなど)
  • 水(カルキ抜き不要、飼育水があれば尚良い)
  • 液体肥料(ハイポネックス原液など)
  • メチレンブルー(あれば。無くてもOK)
  • エアレーション用品(エアポンプ・エアストーン)

①入れ物を準備します

グリーンウォーターづくりに使う透明な容器

日光によって植物性プランクトンを増やすので、個人的には透明の容器の方が光が入りやすく、早く色づく気がしています。

容器のサイズは、針子数匹分の少量だけ作るなら1〜2リットルの小さいものでも十分ですが、複数回の採卵に備えるなら3〜5リットル程度の容器を1つ用意しておくと、種水としても使い回しやすく無駄がありません。私自身、最初は小さい容器から始めて、繁殖にハマるにつれて少しずつ容器を大きく・数を増やしていきました。

②水を入れます

カルキを抜いていても抜いていなくてもいいです。ただ、メダカの糞や餌の栄養分が溶け込んだ飼育水を使う方が、栄養源になる分だけ完成までが早いと思います。

③ハイポネックスを投入

液体肥料ハイポネックス原液のボトル

知る人ぞ知る園芸用液体肥料の『HYPONeX』です。今気づいたんですけど、eだけ小文字なんですね(笑)。

表記の通り、窒素・リン酸・カリウムが入っています。これらの栄養素が、グリーンウォーターの正体となる植物性プランクトンの餌となるんです。入れすぎは水質悪化につながるので、規定量の範囲で少しずつ様子を見ながら投入するのがおすすめです。

④メチレンブルーの投入

消毒目的で使うメチレンブルー

ニチドウさんの『メチレンブルー』です。無くてもいいんですが、消毒の意を込めて少し投入しています。1滴2滴で十分かなと思います。

⑤エアレーションをしつつ光に当てて放置

エアレーションでなるべく中を攪拌させた状態で日光や照明に当てることで、中の植物性プランクトンが増殖していきます。

⑥完成

完成したグリーンウォーター

ごみを濾したので泡立ってますね(笑)。一度種水ができれば、この工程を種水を使って繰り返すことで、段々濃くなっていきます。

できるまでの期間の目安

気温・日照時間・栄養分の量によって幅がありますが、条件が良ければ数日、条件がそろわなければ1〜2週間程度かかることもあります。目安として、10〜12時間以上光に当てること、飼育水など栄養分が多い水を使うことの2点を意識すると、比較的早く色づきやすくなります。

屋外と室内、実際の違い(黒田の体感)

私の体感では、屋外の直射日光下だと早ければ3〜4日程度で薄い緑色になり始めます。一方、室内で通常の蛍光灯やLED照明だけに頼ると、同じ条件でも1週間以上かかることが多い印象です。室内でどうしても早く作りたい場合は、植物育成用のライトを1日10時間以上当てる、日当たりの良い窓際に置くなど、光量を底上げする工夫が効果的です。

条件目安ポイント
気温暖かい時期ほど早い冬場はなかなか色づかない
光1日10〜12時間以上日光または照明で代用可
栄養飼育水・液肥を使う入れすぎは水質悪化に注意

※注意点:気温が低いとなかなか色づかない

気温が低い冬場はなかなか緑にならないと思います。春先から徐々にできるようになってくる印象です。気温・光がとにかく大切なので、この2つを意識してみてください。

緑にならないときのチェックポイント

「1〜2週間経っても全然色づかない」というときは、次をチェックしてみてください。

  • 置き場所の日照時間が足りているか(10時間以上が目安)
  • 水温が低すぎないか(冬場は増殖が極端に遅くなる)
  • 栄養分(液肥や飼育水由来の有機物)が足りているか
  • エアレーションで水がしっかり攪拌されているか

ちなみに、市販の「グリーンウォーターの素」や濃縮クロレラ液のような、植物性プランクトンの培養に特化した製品も存在します。とにかく手早く確実に作りたい場合は、そうした専用製品を使うのもひとつの手です。

実際に選ぶなら、こちらのような濃縮クロレラ液タイプが手軽です。

黒田の実践での気づき

何年かグリーンウォーターを作り続けて気づいたのは、「焦って濃い液肥を大量投入するより、薄めでも毎日ちゃんと日に当てる方が結果的に早い」ということです。液肥を入れすぎると水質が急激に悪化して、逆にプランクトンより先に雑菌が増えてしまうことがありました。少なめの量からスタートして、色の変化を見ながら少しずつ追加していくのが結局は近道だと感じています。

また、容器を置く場所も重要です。真夏の直射日光ガンガンの場所に置いたら、水温が上がりすぎてあっという間に悪臭を放つ水になってしまったこともあります(笑)。季節によって置き場所を調整するのも地味に大切なポイントです。

一番の大失敗は、旅行で数日家を空けてしまい、その間ずっと直射日光が当たりっぱなしだったことです。帰ってきたら容器の水がドロドロに腐り、強烈な臭いを放っていました。プランクトンが増えすぎて夜間に大量に酸欠を起こし、そのまま死滅・腐敗してしまったのだと思います。それ以来、長期間家を空けるときは、日陰に移動させるか、水量に余裕を持たせて薄めに管理するようにしています。

グリーンウォーターの濃さの目安(色で見分ける)

「どのくらいの濃さがちょうどいいの?」と聞かれることが多いので、私の感覚での目安をまとめておきます。

色の状態目安対応
薄い黄緑色まだ薄い・育成初期そのまま日光に当てて様子見
緑茶のような緑色ちょうど良い濃さこの状態を維持するのが理想
濃い抹茶色〜見通せない濃すぎる水換えで薄める・日陰に移す

目安として、容器の底がうっすら透けて見えるくらいの濃さであれば針子育成にちょうど良いと思います。全く底が見えないほど濃い場合は、前述の酸欠リスクも上がるので、水換えで一段階薄めてあげましょう。慣れないうちは、写真を撮って日ごとに見比べてみると、色の変化に気づきやすくなります。

グリーンウォーターとPSB(光合成細菌)の違い

メダカ飼育でよく比較されるのが「PSB(光合成細菌)」です。名前が似ているようで中身は全く別物なので、簡単に整理しておきます。

項目グリーンウォーターPSB(光合成細菌)
正体植物性プランクトン光合成をする細菌の一種
水の色緑色になる緑色にはならない
酸欠リスク濃くなると夜間に酸欠リスクあり酸欠リスクは比較的低い

植物性プランクトンは光合成のために葉緑素を持っているため水が緑色になりますが、PSBは葉緑素を持たない種類が多く、増えても水は緑色になりません。また、PSBはグリーンウォーターに比べて過酷な環境でも生存しやすく、酸欠のリスクも低いとされています。どちらか一方を選ぶ必要はなく、グリーンウォーターとPSBは併用可能です。グリーンウォーターで餌を、PSBで水質の安定を、という形で組み合わせている方も多いようです。

初めて繁殖に挑戦する方は、まずはこの記事で紹介しているグリーンウォーターだけで十分だと思います。慣れてきて、より生存率や水質を追求したくなったタイミングでPSBの導入を検討する、くらいのステップで問題ありません。

屋外ビオトープが勝手にグリーンウォーター化するのはなぜ?

「特に何もしていないのに、屋外のビオトープが気づいたら緑色になっていた」という経験がある方も多いはずです。これは決して異常なことではなく、屋外は日光・栄養(メダカの糞や餌の食べ残し)・容器という3条件が自然にそろいやすい環境だからです。むしろビオトープ管理としては自然な現象で、屋外飼育者の多くが結果的にグリーンウォーターの恩恵を受けていることになります。

梅雨の時期以降は、雨が容器に入り込むと急激に薄まったり、逆に富栄養化が進んで濃くなりすぎたりすることもあります。雨対策や季節ごとの管理についてはこちらの記事、冬場の管理についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

グリーンウォーターの効果について

グリーンウォーターで育つメダカの針子

先述の通り、メダカの稚魚育成にとってとても有用です。一般の方からすれば「汚い…」と思われるかもしれませんが、ぜひその実力を知ってみてください。

グリーンウォーターの中身

緑色の正体は『植物性プランクトン』です。こいつらがそれはもう、うじゃうじゃいるわけです(笑)。

そんな植物性プランクトンは稚魚(針子)の餌となります。口を開ければ勝手に餌が入ってくるレベルです。

メダカの稚魚(針子)は胃袋が小さいため食いだめもできず、1日3回程度の給餌が必要とも言われています。

仕事の都合上、私が給餌できるのは多くても朝晩2回。これでは生き残る確率も下がってしまいます。そのため、グリーンウォーターの中に泳がせるわけです。画期的ですよね。

グリーンウォーターのメリット

メリットは以下の通りです(メダカ育成における効果)。

  1. メダカの餌となる
  2. 痩せにくくなる(体型維持)
  3. 色揚げ効果
  4. 分解能力

①餌となるのは前述の通りです。勝手に口に入ってくる、これは怠惰ですねぇ(?)。稚魚の一番の死因は『餓死』と言われており、その防御策として効果的です。

②当然、食いっぱぐれる子もいなくなるため、みんな綺麗な体型で成長してくれます。痩せ細ったりすると病気にかかる確率が高くなってしまうので、これは大事なポイントです。

③不確実ではありますが、体色は周囲の色も関係すると言われています。明るい底床より暗い底床、クリアな水より色づいた水、という具合です。これはメダカが周囲の明るさ・色に合わせて自分の体色の濃さを調整する保護色の性質によるものと考えられており、暗めの環境の方が発色が濃く出やすい傾向があります。グリーンウォーターは水自体が色づくことで、この効果を狙いやすくなるというわけです。

④プランクトンは生物界上『分解者』にあたります。バクテリア同様、メダカの糞などの有機物の分解に一役買うこともあります。

グリーンウォーターのデメリット

  1. 観賞度が下がる
  2. 酸欠になりやすい

①当然、クリアな飼育水に比べて観賞しにくくなります。育成のためにとグリーンウォーターでしっかり成長させ、大きくなったら観賞用のビオトープへ移す。私はこのような流れで楽しんでいます。

②緑の正体は植物性プランクトンと言いました。プランクトンは日中は光合成で酸素を作ってくれますが、メダカ同様夜間は『呼吸』を行います。つまり夜間は逆に酸素を消費し、二酸化炭素を排出する側に回るのです。あの大量のプランクトンが一斉に呼吸すると、夜間から明け方にかけて水中の酸素が不足しやすくなります。なので濃くなりすぎないように注意し、必要に応じてエアレーションを強めにしておきましょう。

屋外で管理する場合は、この2つ以外にもコバエや蚊の発生に注意が必要です。水面に浮いた餌カスやゴミが多いと虫が寄ってきやすくなるので、定期的に表面のゴミをすくって取り除くようにしましょう。網戸用の防虫ネットを容器にかぶせておくのも簡単で効果的です。特にボウフラは水が動かない環境で発生しやすいので、エアレーションで常に水面を揺らしておくだけでもかなりの予防になります。

グリーンウォーターの維持・管理方法

一度作ったグリーンウォーターも、放置しているとどんどん濃くなったり、逆に薄くなって透明に戻ったりします。ちょうどいい濃さを保つための管理方法をまとめます。

濃さの調整(薄める・追肥する)

濃くなりすぎて視認性が落ちてきたら、水換えで1/4程度を目安に薄めましょう。日当たりの強い場所ほど濃くなりやすいので、少し日陰になる場所に移すだけでも進み方を緩やかにできます。逆に薄すぎて色づきが弱いと感じたら、液肥を少量追加する(追肥)ことで再び増殖を促せます。目安として1〜2週間に1回程度、1/3〜1/2の水換えをしながら濃度を管理するのが基本です。

追肥のタイミングは、色が薄くなってきたな、と感じたときで十分です。カレンダー通りに管理するというより、容器を覗いたときの色の変化を見ながら微調整していく、くらいの気持ちで付き合うのがちょうどいいと思います。

透明に戻す方法

役目を終えたグリーンウォーターを透明に戻したい場合は、アナカリスなどの水草や浮草を入れるのがおすすめです。水草が水中の栄養分を吸収してくれるため、植物性プランクトンが増えにくくなり、自然と透明度が戻っていきます。水換えを併用するとさらに早く効果が出ます。目安として、アナカリスを数本〜ひと束程度入れておくと、1〜2週間ほどで見違えるほど透明度が上がることが多いです。急いで透明にしたい場合は、水換えの頻度を増やしつつ、水草の量も少し多めに入れるとより早く効果を感じられます。

酸欠を防ぐには

前述の通り、夜間はプランクトンも酸素を消費します。濃いグリーンウォーターで稚魚を飼育する場合は、エアレーションを常時稼働させておくと安心です。特に真夏の高水温期や、容器に対してプランクトンの量が多すぎる場合は酸欠リスクが上がるので、心配な場合は少し薄めに管理するくらいがちょうどいいと思います。

ろ過フィルターとの相性に注意

グリーンウォーターの容器に、目の細かいろ過フィルター(スポンジフィルターなど)を強めに稼働させると、せっかく増やした植物性プランクトンごと吸い込んで濾し取ってしまうことがあります。針子の餌として使いたい期間は、フィルターは使わないか、ごく弱めのエアレーションだけにとどめるのがおすすめです。水質が心配な場合は、フィルターを使う代わりに1/4程度のこまめな水換えで対応すると、プランクトンを大きく減らさずに管理できます。

グリーンウォーターの使い方

基本的な使い方は、採卵・孵化させた針子をそのままグリーンウォーターの容器に移すだけです。針子は泳ぎながら勝手にプランクトンを食べてくれるので、通常の粉餌のように神経質に給餌回数を管理する必要が減ります。ただし、水質が急激に悪化していないかは定期的にチェックしましょう。

粉餌を完全にやめる必要はなく、グリーンウォーターをベースにしつつ、朝晩など決まったタイミングで少量の粉餌を足してあげると、栄養バランスの面でもより安心です。特に生まれたばかりの数日は、グリーンウォーターだけでは栄養が偏る可能性もあるため、様子を見ながら併用するのがおすすめです。

卵の採卵・孵化までの流れはこちらの記事、孵化した針子を死なせずに育てるコツはこちらの記事で詳しく解説しています。

針子育成での1週間の使い方例

イメージが湧きやすいように、孵化直後の針子をグリーンウォーターで育てる場合の大まかな流れを紹介します。

  • 孵化当日:あらかじめ用意しておいたグリーンウォーターに針子を移す
  • 1〜3日目:エアレーションは弱め、水換えはせず様子見。粉餌を少量足す場合はごく微量に
  • 4〜7日目:容器の底が見えにくいほど濃い場合は1/4程度を目安に水換えして薄める
  • 1週間後〜:針子の成長に合わせて容器を大きくする、または個体数で分ける

あくまで一例なので、色の濃さや針子の食いつき具合を見ながら、水換えのタイミングは柔軟に調整してください。神経質になりすぎず、まずは気楽に始めてみるのが長く続けるコツだと思います。

大量に針子が生まれたときの容器ローテーション

シーズン中に何度も採卵していると、針子育成用の容器がどんどん増えていきます。そんなときは、育成中の容器とは別に「種水を仕込み中の容器」を1〜2個常に用意しておくと、新しい針子が生まれるたびにすぐグリーンウォーターを用意できて便利です。使い終わった容器はよく洗って乾かし、また種水を仕込む容器として再利用するというサイクルにすると、シーズンを通して管理がぐっと楽になります。

ラベルシールなどで「仕込み中」「使用中」と容器に書いておくと、家族に間違って捨てられる心配もなくなります(私は一度、掃除のついでに種水を全部流されてしまった苦い経験があります…)。

よくある質問(FAQ)

Q. グリーンウォーターは臭いますか?

A. 適切に管理されたグリーンウォーターは基本的に強い臭いはしません。腐敗臭がする場合は、栄養過多や水質悪化のサインなので、水換えで薄めることをおすすめします。

Q. 成魚にもグリーンウォーターは使えますか?

A. 使えます。針子だけでなく成魚の色揚げ・体型維持にも効果が期待できます。ただし観賞性は下がるので、観賞用の水槽・ビオトープとは分けて管理するのがおすすめです。育成用と観賞用、目的別に容器を分けるのが黒田流です。

Q. 水道水だけでもグリーンウォーターは作れますか?

A. 作れますが、栄養分がない分、飼育水や液肥を使った場合より時間がかかる傾向があります。早く作りたい場合は、ハイポネックスなどの液体肥料か、メダカの飼育水を活用しましょう。気長に待てるのであれば、水道水だけでも日光と時間が解決してくれます。

Q. グリーンウォーターとアオコは同じものですか?

A. どちらも緑色に見えますが、グリーンウォーターは主に植物性プランクトン、アオコは主にシアノバクテリア(藍藻)が原因とされ、性質が異なります。強い臭いや泡立ちが目立つ場合はアオコの可能性もあるため、通常のグリーンウォーターとは分けて考えたほうが安心です。見た目だけで判断が難しい場合は、まず臭いと粘り気を確認してみてください。

Q. 屋外と室内、どちらで作るのがおすすめですか?

A. 日光が直接当たる屋外の方が早く色づきやすい傾向があります。室内で作る場合は、植物育成用のライトなどを使って光量・点灯時間を確保すると近い結果が得られます。

Q. グリーンウォーターはいつまで使い続ければいいですか?

A. 明確な期限はありませんが、針子が針子でなくなり、粉餌をしっかり食べられるくらいのサイズに育ったら、徐々に通常の飼育水に切り替えていくのが一般的です。観賞したいタイミングで水草を使って透明に戻す方法(前述)を活用してください。私の場合は、体長1cmを超えて群れで元気に泳ぐようになった頃を目安に、少しずつ観賞用の容器へ引っ越しさせています。

Q. メダカ以外の魚にもグリーンウォーターは使えますか?

A. 使えます。金魚やタナゴなど、他の卵生魚の稚魚育成でも同様に活用されています。稚魚が食べやすい大きさのプランクトンが増える点は魚種を問わず共通のメリットです。魚種によって水質の好みは異なるので、既存の飼育環境に急に大量投入するのではなく、少しずつ慣らしていくと安心です。

Q. グリーンウォーターの中でエビは飼えますか?

A. ミナミヌマエビなどは問題なく飼育できることが多いです。ただし観賞性は下がるため、繁殖・育成目的の容器と観賞用の容器を分けておくと管理しやすくなります。エビ自体もプランクトンや有機物を食べてくれるので、水質維持の面でも相性は悪くありません。

Q. ハイポネックス以外の肥料でも作れますか?

A. 窒素・リン酸・カリウムを含む観葉植物用の液体肥料であれば、基本的な考え方は同じです。ただし、メダカ用に規定量が明確なもの・実績のあるものを使う方が安心です。慣れないうちはハイポネックスのような定番品から試すのがおすすめです。分量に迷ったら、まずはパッケージ記載の規定量より少なめから試してみてください。

Q. グリーンウォーターは針子育成以外にも使い道がありますか?

A. あります。例えばミジンコの培養液としてもグリーンウォーターはよく使われます。ミジンコもまた稚魚や成魚の生き餌として優秀なので、グリーンウォーター→ミジンコ培養→メダカの餌、という連携をしている方も多いです。興味があれば、あわせてミジンコの培養にも挑戦してみると飼育の幅が広がります。また、屋外のビオトープに直接注ぐことで、色揚げ目的の水づくりとしても活用できます。用途に応じて何個か容器を使い分けると、より活躍の場が広がります。飼育の幅を広げる意味でも、一度試してみる価値は十分にあると思います。

Q. 緑色ではなく黄色っぽい・茶色っぽい水になりました。失敗ですか?

A. 失敗とは限りません。ケイソウ(珪藻)が優勢になると茶色っぽく色づくことがあり、これも稚魚の餌として機能する場合があります。ただし、強い腐敗臭がする、油膜が張っているといった場合は水質悪化のサインなので、その場合は水換えをして様子を見てください。色そのものよりも、臭いと針子の食いつき具合を判断基準にするのがおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか? 暖かくなるのが楽しみですね!

グリーンウォーターは、見た目こそ地味ですが、稚魚育成における生存率を大きく左右する頼もしい存在です。種水があれば混ぜるだけ、種水がなくても肥料と光・エアレーションで一から作れます。どんなメダカに出会えるか、わくわくしながらしっかりとした準備もしておきましょう!

最後に、この記事のポイントをおさらいしておきます。難しく考えず、まずは1つ容器を用意して試してみるところから始めてみてください。

  • グリーンウォーターの正体は植物性プランクトン。稚魚の天然の餌になる
  • 種水があれば混ぜるだけ、無ければ肥料+光+エアレーションで一から作れる
  • 色の濃さは「緑茶色くらい」が目安。濃すぎたら水換えで薄める
  • 夜間の酸欠リスクがあるので、濃くしすぎない・エアレーションを活用する
  • 役目を終えたら水草を使って透明に戻せる

グリーンウォーターを使ったメダカの飼い方全般は メダカの飼い方完全ガイド、屋外容器での管理は ビオトープの作り方完全ガイド にまとめています。水槽のガラス面などに付く緑色のコケについては 水槽のコケ完全対策ガイド をどうぞ。

【コメントで教えてください】
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今回ご紹介したハイポネックスやエアポンプは、記事内のリンクからご購入いただけます。気になったものがあれば是非チェックしてみてください。ではでは〜^^

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