こんにちは! 黒田です。
今回は水草レイアウトに欠かせない『ソイル』のお話です!
ソイルを選ぼうとすると必ず出てくるのが「栄養系」と「吸着系」。
どっちを買えばいいの? 吸着系を使っているけど水草が育たない…
そんなモヤモヤを、この記事でまとめてスッキリさせましょう。Here we go!
まず結論:栄養系ソイルと吸着系ソイルの違い
例のごとく結論から行きましょう。
ざっくり言うと「水草をガンガン育てたいなら栄養系」「管理のしやすさ・エビ優先なら吸着系」です。
| 項目 | 栄養系ソイル | 吸着系ソイル |
|---|---|---|
| 栄養 | 多い | 少ない(追肥で補う) |
| 水草の育ち | 立ち上げ直後から育ちやすい | 栄養を欲しがる水草は伸び悩むことも |
| コケ・濁り | 栄養が余るとコケやすい | 水が澄みやすく、コケにくい |
| 立ち上げ初期 | こまめな水換えが必要 | 比較的ラク |
| 向いている水槽 | 有茎草・前景草がメインの水草水槽 | 初めての水草水槽、エビ水槽 |
| 代表的な商品 | ADA アマゾニア、GEX 水草一番サンド | JUN プラチナソイル、マーフィード コントロソイル |
「吸着系で水草が育たない」と悩んでいる方は、吸着系ソイルで水草が育たないときの原因と対処から読んでみてください。
水草育成に欠かせないソイルって何?
みんなソイル、ソイルっていうけどそもそもなんやねん!
という方達へさくっとご説明させていただきます。
ソイルとは土を焼き固めたもの
ソイルとは呼んで字の如く、土を焼き固めたものになります。
黒いソイルなどの主な原料は黒ぼく土であることが多いです。
火山灰など無機物と栄養たっぷりの土が混ざっているアレですね!
園芸用の土だとふかふかすぎて水に入れても浮いてしまったり、すぐに濁ったり、水を含むとべちょべちょになって通気性も悪くなりそう…
その為焼き固めることで水の中でもある程度形が持続できるのです。
粒の大きさは3種類が一般的
各社から色々な種類のソイルが販売されていますが、メーカーによって大きさも様々です。
一般的には粒の大きいものから順にノーマル>パウダー>スーパーパウダーの3種類です。
粒が大きいメリットは『通水性が高まる』『寿命が長い』
粒が小さいメリットは『水草が植えやすい』『見た目が良い』
水槽の維持期間などを考慮し選びましょう。
また、下層は粒の大きなソイル→上層に粒の小さなソイルとすることで、両方のメリットを享受することも可能です! おすすめ!
色は黒っぽいものと赤っぽいものがある
ソイルは砂などと違って色の種類はそこまで多くないです。
大きく黒っぽいものと赤っぽいもの(薄いもの)が存在します。
黒っぽいものの方が比較的栄養が多いイメージです。
赤と聞くと赤玉土を思い浮かべる方も多いと思いますが、あのように栄養が少ないです。
では赤っぽいものだと水草は育たないのかと聞かれると答えはNo。
例え含まれる栄養素が少なくとも、固形肥料や液体肥料で後から追加すれば育てられます。
※色はあくまでイメージです。最終的には「栄養系か吸着系か」で選んでください。
水草水槽にソイルをおすすめする4つの理由
- 水草の成長に必要な様々な栄養素が含まれている
- 多孔質なのでバクテリアの住処となる
- 比較的粒が大きく、通水性が確保できる
- 水質を弱酸性に傾ける性質がある
上記4つが水草レイアウトにソイルの使用をおすすめする理由となります。
知ってるよーって方は復習がてら見ていってくださいね!
①水草の成長に必要な栄養素が含まれている

ソイル(アクア用)はそもそも水草を綺麗に育てるために作られたもの。
なので成長に必要な栄養分やミネラルを含んでいます。
栄養系ソイルは勿論、吸着系ソイルでも多くはないですが栄養素は入っています。
②多孔質なのでバクテリアの住処となる
多孔質とは孔(あな)が多いという意味です。
孔が多いことによって表面積が増え、よりバクテリアが住みやすくなります。
ソイルだけでなく濾過に使うろ材にも言えますね。
③比較的粒が大きく、通水性が確保できる
粒が大きいということはつまり、重なったときに隙間が出来やすいということ。
隙間が出来るので水が通りやすくなります。水は同時に酸素を運びますので、ソイルの中に住むバクテリアへも酸素が供給されて、より働いてくれます笑
ささ、存分にバクテリアに酸素を供給してやりしっかり働いてもらいましょう笑
また、水草の根張りが良くなるというのもメリットです。
④水質を弱酸性に傾ける性質がある
これは化学の話になりますのでさらっと。
ソイルは陽イオン交換を行う性質があります。
水中のカルシウム(Ca2+)やマグネシウム(Mg2+)などの陽イオンを吸収することで水質の硬度とpHを下げ、弱酸性の軟水に傾けます。
多くの水草や熱帯魚は弱酸性の軟水を好む為、ソイルの性質は水草育成は勿論、魚の育成にも適しているということですね!
ソイルのデメリットも知っておこう
- 力を加えると粒が潰れる
- 基本的には使い捨て
- 寿命がある
力を加えると粒が潰れる……いえ、ダジャレではないです(真顔)
ソイルは焼き固めているとは言え、力を加えると潰れます。
立ち上げ時にソイルを入れたまま石の配置をあーだこーだしていると、ソイルが潰れて注水時に濁りが出たりします。
基本的には使い捨て……砂・砂利との違いですね。
リセット時にソイルを掻き出しても、水中での再使用はあまりおすすめしません。
使うなら水上葉の育成用などにしておくのが無難です。
寿命がある……ここが最大のデメリットでしょうか。
ソイルは時間が経つとだんだんと劣化し、ヘドロのように潰れてしまいます。
詳しくはソイルの寿命と交換時期で解説します。
ちなみに底床の2大巨頭といえば「砂・砂利」と「ソイル」。
砂・砂利も含めた底床全体の比較は別記事でまとめていますので良ければご覧ください。
栄養系ソイルとは?
名前の通り、成長に必要な栄養素やミネラルなどを豊富に含んでいるソイルです。
ソイルの中でも、さらに水草育成に特化したものと言えます。
その反面、栄養が豊富すぎるため、水草の量が少ないなど栄養を使い切れない場合はコケの発生原因となります。
また、代表格のADAアマゾニアVer.2はメーカーの説明でも「水槽セットから1カ月ほどはアンモニウム・亜硝酸・硝酸の値が高めの水質になる」とされています。
立ち上げ初期はこまめに水換えをして、余分な栄養を外に出してあげましょう。
- 向いている人:有茎草や前景草の絨毯をしっかり作りたい人、CO2添加をする人
- 注意したい人:水草が少ない水槽、立ち上げ初期にエビや魚をすぐ入れたい人
コケが出てしまったときの対処は水槽のコケ完全対策ガイドにまとめています。
吸着系ソイルとは?
吸着系ソイルって何を吸着すると思いますか??
有害なアンモニアや亜硝酸を吸着すると思っていませんか??
いいですよね、それらを吸着してくれれば水換えを必要としない水槽が・・・
しかし! そんな甘い話はないのです笑
メーカーの説明では「水を弱酸性に保つ」「流木の黄ばみや色素を吸着して透明度を上げる」といった性質が中心です。
何かを吸着するというよりは、先に答えた『陽イオン交換』が活発で、栄養が控えめなソイルとでもいいましょうか?
というよりも、ほぼすべてのソイルが陽イオン交換をして水質を維持します。
その中で、より栄養素を含むものを栄養系ソイルと呼ぶ。が正しいでしょうか。
まぁざっくり簡単にいうと、水質を維持しやすく、栄養は控えめなソイル。でいいでしょう笑
吸着する力にも限りがあるので、水換えは普通に必要ですよ!
- 向いている人:初めてソイルを使う人、コケを出したくない人、ビーシュリンプなどエビを飼いたい人
- 注意したい人:栄養を欲しがる有茎草をたくさん植えたい人(追肥が前提になります)
目的別:栄養系と吸着系どっちを選ぶ?
| こんな水槽なら | おすすめ | ひとこと |
|---|---|---|
| 前景草の絨毯・有茎草メイン | 栄養系 | CO2添加とセットで本領発揮 |
| 初めての水草水槽 | 吸着系 | コケが出にくく失敗しにくい |
| エビ水槽 | 吸着系 | 弱酸性の軟水を保ちやすい |
| 魚メインで水草は少し | 吸着系 | 栄養が余らずコケにくい |
| いいとこ取りしたい | 下層に栄養系+上層に吸着系 | 私がよくやる組み合わせ |
迷ったら、まずは吸着系から始めて、足りない栄養は肥料で足すのが失敗しにくいと思います。
水草をしっかり育てたい方は、CO2添加もあわせて検討してみてください(水草レイアウトにはCO2添加)。
吸着系ソイルで水草が育たないときの原因と対処
吸着系ソイルは栄養が控えめなので、水草によっては伸び悩むことがあります。
よくある原因と対処をまとめました。
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| ソイルの栄養が足りない | 固形肥料を根元に埋める |
| 水中の栄養(特に窒素・リン)が足りない | 液体肥料を少量から足す |
| 光やCO2が足りない | 照明時間・明るさを見直す、CO2添加 |
| pHが上がっている | ソイルの劣化や石の影響を確認する |
| 栄養を欲しがる水草を選んでいる | 育てやすい水草から始める |
ソイルの栄養不足には固形肥料
根から栄養を吸う水草(有茎草・前景草・クリプトコリネなど)は、ソイルの栄養が少ないと伸び悩みます。
根元近くに固形肥料を埋めてあげると効果的です。
ただし入れすぎるとソイルから栄養が溶け出してコケの原因になるので、少なめから様子を見ましょう。
立ち上げ直後は窒素・リンが足りないことも
吸着系ソイルの水槽では、魚のフンなどから水草に必要な窒素やリンが回ってくるまでに少し時間がかかります。
立ち上げ直後で魚が少ないうちは、液体肥料を少量ずつ足して様子を見るのもひとつの手です。
そもそも光とCO2は足りている?
ソイルのせいにしがちですが、光とCO2が足りないと、どんなソイルでも水草は育ちません。
照明の点灯時間(目安は1日8時間前後)や明るさ、CO2添加の有無もあわせて見直してみてください。
pHが上がっていないか確認する
ソイルが劣化して水を弱酸性に保つ力が落ちてくると、だんだん中性〜弱アルカリ性に傾いていきます。
また、青華石(龍王石)のようなpHと硬度を上げる石を使っていると、ソイルの効果が打ち消されることもあります。
実際、私の60cm山岳レイアウトでもpHが上がって有茎草の育ちが悪くなりました(山岳レイアウトの作り方【1章】)。
この表にない症状があれば、ぜひコメントで教えてください。一緒に原因を考えます!
栄養系と吸着系は混ぜてもいい?
混ぜてOKです。ただ、ぐちゃぐちゃに混ぜるより層に分けて敷くのがおすすめです。
私は下層にアマゾニア、上層にプラチナソイルのパウダータイプを使うことが多いです。
- 下層(栄養系):水草の根が届く位置に栄養をためておく
- 上層(吸着系):水に触れる面は栄養が控えめなので、コケや濁りが出にくい
粒の大きさも「下層は大粒・上層は小粒」にすると、通水性と植えやすさのいいとこ取りができます。
奥を高くしたいレイアウトなら、下層を軽石でかさ上げしてソイルを節約する方法もありますよ(ソイルの量の目安と軽石でのかさ上げ)。
ソイルの寿命と交換時期
ソイルを使用して水槽を立ち上げたとしても、ずっと維持できるわけではありません。
ソイルは時間が経つとだんだんと劣化し、ヘドロのように潰れてしまいます。
そうなるとこれまで土の中のバクテリアへ送り込めていた酸素も届かなくなり、だんだんと水質が悪化していきます。
寿命は一般的に1〜2年ほどが目安と言われますが、商品や粒の大きさ、掃除のしかたで大きく変わります。
年数よりも、次のようなサインで判断するのがおすすめです。
- 粒が崩れて泥っぽくなり、触ると濁りが舞う
- pHが下がらなくなった(弱酸性を保てない)
- 水草の育ちが明らかに悪くなった
- 水質が不安定になり、コケが増えた
交換するときは、全部入れ替える「リセット」か、少しずつ足す・入れ替える方法があります。
リセットの手順は水槽リセットの方法・手順で詳しく書いています。
黒田が使ったことのあるおすすめソイル
それぞれの性質がわかったところで、私が実際に使ったことのあるソイルをご紹介します!
※価格や在庫は時期・お店によって変わるので、購入前に確認してくださいね。
【栄養系】ADA アマゾニア

栄養系ソイルといえば? とアクアリストに確認すると、十中八九この答えが出ます。
ADAはネイチャーアクアリウムを理念としており、水草育成に重きを置いています。
そのため、抜群の栄養を含んでいます。
と、同時に初心者には扱いが難しいソイルです。前述の通りコケまみれになってしまう危険性があります。
対策としては水草を大量に植えておく、換水頻度を上げて不要な栄養素を排出する。
これを行うことである程度はコケへの対策となるでしょう。
現行のVer.2は、窒素分を強化した固形栄養「アマゾニアサプリ」が付属していて、ソイルの下に入れて使います(メーカーの説明では、濁りや着色が出にくいのも特長)。
2026年5月には、さらに初期の栄養供給を重視した「アマゾニア PRO」の発売も告知されています。
なお、以前はADA製品は特約店の店頭でしか買えませんでしたが、2026年7月1日から正規販売特約店によるネット通販が始まりました(通販の有無はお店によって異なります)。
メーカー保証の対象は正規の特約店などで買った新品だけなので、購入先には気をつけてくださいね。
【栄養系】GEX 水草一番サンド
ADA程ではないですが、こちらも名前の通り水草育成を意識したソイルです。
メーカーによると水草が必要とする養分(ようりん・硫酸カリ)が配合されていて、濁りや流木の黄ばみも吸着してくれます。
GEXさんは本当に手広いですねぇ…笑
栄養系ソイルを使ってみたいけどADAはちょっと怖い・・・
そんなあなたには水草一番サンドをオススメします!
ただ一点挙げるなら粒が大きい(メーカー公表で2〜4mm)ということでしょうか。
前景草を植える際は、十分に根が張ったことを確認してからエビを入れましょう!
【吸着系】JUN プラチナソイル
黒田大好きプラチナソイル。
安い! 粒サイズも豊富!(ノーマル・パウダー・スーパーパウダー)
水を弱酸性の軟水に保ち、透明度を長く保ってくれるタイプで、ビーシュリンプなどのエビ水槽でも定番です。
先ほども書いた通り、下層にアマゾニア、上層にプラチナソイルのパウダータイプが私の定番。
THE 平均ちょい上。笑
初めてソイルを使用する人にはおすすめしたい逸品です!
【栄養控えめ】GEX ピュアソイルブラック
黒い!! 黒のソイルは水槽内が引き締まった感じになっていいですねぇ。
安心安全GEXさん。栄養素は少なめのイメージですが、粒が硬いのでブレイクしにくい気がします。
メーカーは「水洗い不要」「流木のアクなども除去し、水がすっきり透明になる」としています。
あと、ホームセンターなど専門店以外でも結構見かけるので手に入りやすいですね!
【吸着系】Marfied コントロソイル
海水水槽で絶大な人気を誇るマーフィードのソイル。メーカーも「吸着系ソイル」としています。
ピュアソイルブラックとは反対に栄養素がそこそこ含まれているかわりに潰れやすいかなぁ…というのが私の印象です。
多くのソイルの大パッケージは8Lが多い気がしますが、こいつは10L入ってます!笑 なんかお得な気がします←
メーカーの目安では、60×30cm水槽に10L×1袋。
粒はノーマル(約5mm)・パウダー・スーパーパウダーがあり、ノーマルは潰れにくいので底面フィルターと組み合わせるエビ水槽でもよく使われています。
ソイルのよくある質問
吸着系ソイルだけで水草は育つ?
育ちます。アヌビアスやミクロソリウムなどの陰性水草や、成長がゆっくりな水草ならソイルだけでも十分です。
有茎草や前景草をきれいに育てたいなら、固形肥料や液体肥料での追肥を前提に考えておきましょう。
栄養系ソイルは必ずコケる?
必ずではありません。水草をたくさん植えて栄養を使い切らせる、立ち上げ初期にこまめに水換えをする、照明を長くつけすぎない。これでかなり防げます。
60cm水槽にソイルは何リットル必要?
平らに5cm敷くなら約9Lが目安です(底面積60×30cm×厚さ5cm÷1000)。
奥を高くするレイアウトなら12L以上になることもあります。計算方法は山岳レイアウトの作り方【1章】の表も参考にしてください。
使い終わったソイルは再利用できる?
粒が崩れていなければ再利用する人もいますが、水中での再使用はあまりおすすめしません。
病気の持ち込みや、寿命が近いことによる水質の悪化が心配だからです。私は水上葉の育成などに回すくらいにしています。
まとめ
- 栄養系は水草がよく育つ反面、コケと立ち上げ初期の水質に注意
- 吸着系は水がきれいでコケにくく、初心者やエビ水槽向き。栄養は追肥で補う
- 吸着系で水草が育たないときは、肥料・光とCO2・pHの順に見直す
- 迷ったら下層に栄養系+上層に吸着系のいいとこ取りもアリ
- 寿命は1〜2年が目安。年数より粒の崩れやpHで判断する
水草レイアウトを立ち上げるには切っても切り離せない関係のソイル。
様々な種類がありますが、自分の立ち上げたい水槽をイメージし、それに見合ったソイルをチョイスすることが大切です!
ソイルを敷いたあとのレイアウトの組み方(構図・石組み・流木)は、水槽レイアウトの作り方|種類・3つの基本構図と石組み・流木のコツで解説しています。
これから水槽を立ち上げる方はアクアリウムの始め方もどうぞ。
【コメントで教えてください】
みなさんは栄養系派? 吸着系派? 使っているソイルの名前と、育てている水草を教えてください!
「吸着系で水草が育たない」と悩んでいる方は、水槽のサイズと水草の種類を書いてもらえれば一緒に考えます。
名前はニックネームでOK、メールアドレスは公開されません。いただいたコメントには、できるだけお返事します!
ではでは~^^



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