こんにちは! 黒田です。
前回のメダカ産卵から2週間があいてしまいました。
最近何かとモンスターがうろついており
討伐に大忙しなもので。。 お許しください←
そんなことをしているうちに、
我が家のメダカもついに爆誕しました!
産卵させることに成功したら、次の関門が「針子(はりこ)」を育てることです。
針子は本当に小さくて繊細で、
「気づいたら数が減っている」「いつの間にか全滅していた」
というのがメダカ飼育で最初にぶつかる壁だと思います。
この記事では、針子を死なせずに育てる3つのコツを中心に、
針子が死んでしまう原因、餌の選び方と与え方、水換え、水温管理、
容器の大きさや飼育密度の目安、よくある質問まで、
私の実体験をまじえてまとめていきます。
結論から言うと、針子飼育でやることはシンプルです。
「餓死させない」「水を汚さない」「急な変化を与えない」
この3つを守るだけで、生存率はぐっと上がります。
メダカの針子ってどんな状態? いつまで気をつければいい?

見えるでしょうか?
真ん中に白い糸くずが2本・・・笑
これが孵化したばかりのメダカ、針子です。
針子はあまりにも小さいので見落としがち・・
そして体の小ささからもわかる通り、とても繊細です。
まずは針子がどういう状態なのかを整理しておきましょう。
針子・稚魚・幼魚のちがい
言葉の使い方は人によって少し幅がありますが、
だいたい次のようなイメージで捉えておくと分かりやすいです。
- 針子:孵化直後〜体長1cm未満。まさに「白い糸」のような状態で、泳ぐ力も弱い。
- 稚魚:体長1cm前後〜。ヒレがしっかりして、メダカらしい形になってくる。
- 幼魚〜若魚:体長1.5cm以上。ここまで来れば急に落ちることは少なく、親メダカと同じ水槽にも移せる。
いちばん死にやすいのは孵化から体長1cmになるまでの約2週間。
この記事で言う「針子」も、おおむねこの期間を指しています。
針子期の2週間を乗り切れば、飼育は一気に楽になる
この針子期間をうまく乗り切ることが出来れば
メダカ飼育の難易度はどんどん下がっていきます!
針子のうちは、水質の悪化や温度変化、ちょっとした水流でもコロッと落ちてしまいます。
ですが体長が1cmを超えて「稚魚」になると、多少のことでは動じなくなります。
1.5cmまで育てば、共食いの心配もほぼなくなり、親と同じ環境で飼えるようになります。
つまり針子飼育は「最初の2週間だけ本気を出す」作業だということです。
そこで、うまく乗り切るコツをご紹介していきます!
その前に… そもそも無事に孵化させるためのコツ
針子を育てる話の前に、卵を無事に孵すところでつまずく人も多いので、
我が家でやったことを簡単にまとめておきます。
今回は、水温とカビに気を付けて、1週間ほどで孵化してくれました。
メダカの卵は「積算水温(水温×日数)がおよそ250℃・日」で孵化すると言われています。
水温25℃なら約10日、28℃なら1週間ちょっと、という計算です。加温するほど早く孵ります。
- 卵は親と別容器に:親メダカは自分の卵も食べます。産卵床ごと採卵容器へ移します。
- カビ対策:無精卵や死んだ卵は白く濁り、水カビが生えて周りの有精卵にも移ります。見つけたらスポイトで即撤去。気になるならメチレンブルーをごく薄く。
- 毎日、水は替える:卵の時期はむしろ毎日全換水(カルキ抜き水)してOK。卵は環境変化に強く、きれいな水のほうがカビにくいです(※孵化して針子になったら、ここから一転して水換えNGになります)。
- 直射日光は避けつつ明るい場所:真っ暗だと孵化しにくい傾向があります。
孵化したら採卵容器から針子をそっと移すか、そのまま針子の飼育容器に切り替えます。
ここからが本番。急に「水換え厳禁モード」に切り替わるので注意してください。
針子が死んでしまう原因は、大きく分けて2つ
コツの前に、「なぜ針子は死ぬのか」を押さえておきましょう。
原因が分かっていれば、対策の意味も理解しやすくなります。
針子が落ちる原因は、突き詰めると「餓死」と「水質悪化」のほぼ2つです。
そしてこの2つは、餌のあげ方ひとつで両方に関わってくるのが厄介なところです。
原因① 餓死(じつは一番多い)
意外に思うかもしれませんが、
針子が落ちる原因でいちばん多いと言われているのが餓死です。
針子は体が小さいぶん体力の「貯金」がありません。
親メダカなら数日餌を抜いても平気ですが、針子は半日〜1日食べられないだけで一気に弱ります。
しかも口が非常に小さいので、大きすぎる餌は目の前にあっても食べられません。
「毎日餌をあげているのに痩せていく」という場合は、
餌の粒が大きすぎるか、餌そのものが水面や底に散ってしまって針子の口に届いていないことが多いです。
原因② 餌の与えすぎによる水質悪化
「餓死するなら、たっぷりあげればいいのでは?」
と思いますよね。ところがこれが逆効果になります。
針子を飼うのは小さな容器で、フィルターも回していないことがほとんど。
そこに食べきれない量の餌を入れると、残餌が腐ってアンモニアが発生し、
あっという間に水が悪化して全滅、というパターンです。
針子飼育は「餌が足りないと餓死、多すぎると水質悪化」という
綱渡りのバランスの上に成り立っています。
この矛盾をどう解決するかが、後述する「量より頻度」の考え方です。
そのほかの死因(水流・急な変化・酸欠・低水温・カビ)
- 水流:針子は遊泳力が弱く、少しの流れでも流され続けて体力を消耗します。エアレーションやフィルターの水流は要注意。
- 急な水温・水質変化:足し水や容器の移動で環境が一気に変わると、それだけでショック死します。
- 酸欠:気温が上がる時期や、グリーンウォーターが濃すぎるときに起こりやすい。夜間は植物プランクトンも酸素を消費します。
- 低水温・寒暖差:メダカは低水温に強い魚ですが、針子は別。特に朝晩の冷え込みが大敵です。
- カビ(水カビ):無精卵や死んだ針子、残餌から水カビが広がり、周りの卵や針子に移ることがあります。
ここまでを踏まえて、いよいよ具体的なコツを3つに絞ってお話していきます!
- 水替えはなるべく避ける
- 餌やりは「量より頻度」を多くする
- 温度変化に注意する
【コツ①】水替えはなるべく避けて「足し水」で乗り切る

メダカにとどまらず生き物全般に言えることですが
急な環境の変化は身体を壊します。
針子のように小さいと尚更で、死に直結します。
なので、針子のうちは「水換えをしない」のが基本です。
正確に言うと、減った分だけを足す「足し水」で管理します。
なぜ針子に水換えが危険なのか
針子は浸透圧を調整する機能がまだ未熟です。
水質や水温が急に変わると、体の内側と外側の水分バランスが崩れて対応できず、
数時間〜1日で落ちてしまいます。
さらに、水換えのときにスポイトや網で吸い込んでしまう事故も多いです。
針子は本当に小さいので、ゴミと一緒に捨ててしまっていたなんてこともよくあります。
だからこそ「触らない・動かさない・現状維持」が正解になるわけです。
親メダカの飼育水を使って立ち上げておくと、水中の微生物やバクテリアの働きで
水がある程度自浄されるので、水換えなしでも意外ともちます。
足し水は「点滴法」でゆっくりと
ヒーター管理などをしていると、どうしても水が蒸発して減っていきます。
そのぶんを補うのが足し水ですが、ここでもドバッと入れないことが大事です。
私は点滴法で足し水をして、極力急激な変化を抑えています。
エアチューブで新しい水を1秒に1〜2滴くらいのペースで少しずつ落としていくやり方です。
これなら水温も水質もじわじわ変わるので、針子への負担がほとんどありません。
点滴法を使わない場合でも、水を足すときはなるべく水流を起こさないように
容器のフチを伝わせて、ゆっくり入れましょう。
勢いよく注ぐと、その水流に流されて一気に体力がなくなります。
我が家の水まわりセット(体験談)
我が家では、油膜が張らないようにごく弱いエアレーションをしています。
メダカ、特に針子の時は水流を嫌うので、ここのさじ加減がポイントです。
水作さんから出ている『水心(すいしん)』という
吐出量を調整できるエアポンプを使い、ダイヤルを最小に。
さらにエアチューブを結んで極限まで絞りました。笑
水面がかすかに動いて油膜が割れる、くらいが理想です。
吐出量が調節できないエアポンプを使う場合は、
エアチューブをうまい具合に結んで抵抗をつけると、簡易的に弱められるのでオススメです。
油膜そのものについては、油膜対策の記事でも触れています。
針子容器でエアレーションを使いたくない場合は、
水面をティッシュでそっとなでて油膜を取るだけでもだいぶ違います。
いつから普通の水換えに切り替える?
目安は体長10mm(1cm)を超えたあたりです。
ここまで育てば「稚魚」になり、水質変化への耐性がぐっと上がります。
- 孵化〜体長5mm前後:水換えなし。足し水のみ、点滴法推奨。
- 体長7〜10mm:水が明らかに汚れたときだけ、全体の1/5程度をそっと。
- 体長10mm以上:週1回、全体の1/3程度の通常の水換えに移行してOK。
いずれの場合も、抜いた水と足す水の温度をできるだけ合わせるのが鉄則です。
底に溜まった残餌やフンは、細いスポイトで狙い撃ちして吸い出しましょう。
【コツ②】餌は「量より頻度」 少量をこまめに与える

続いては餌です。
針子飼育の成否は、正直ここで8割決まると言ってもいいくらい重要なパートです。
孵化後2〜3日は餌やり厳禁(ヨークサック)
生まれてすぐの針子は、お腹に『ヨークサック(卵黄嚢)』という
栄養が詰まった袋をぶら下げています。
そのため、孵化後すぐの餌やりは厳禁!!
まだ食べられないので、与えてもただ水質を悪化させるだけです。
孵化直後に水が白く濁ったら、たいてい「早すぎる餌やり」が原因です。
餌やり開始は「孵化後3日目」が目安
ヨークサックの栄養を使い切るのが、だいたい孵化後2〜3日。
そこから孵化後3日目くらいが餌やりスタートの目安となります。
基本的な考え方は、針子の時期は弱いので
『早く大きく育てて強くする』です。
体が大きくなるほど生存率が上がるので、この2週間は「成長最優先」で管理します。
しかし、勘違いをしてはいけません。
「早く大きくなって欲しいから餌をいっぱいあげよう!」
これは前述の通り、水質を悪化させて逆に全滅を招きます。
大切なのは『量を多く、ではなく頻度を多く』です。
1回の量はごく少量にして、それを何回にも分けて与える。
こうすると水を汚さずに、針子を常に「お腹いっぱい」の状態に保てます。
針子におすすめの餌4種+PSBの位置づけ
- 粉状の稚魚用フード:いちばん手軽で確実。「メダカベビー」など針子用と書かれた、粉のように細かいタイプを選びます。親メダカ用の餌を指ですりつぶして与えてもOK。
- グリーンウォーター:植物プランクトンが漂う緑色の水。針子が泳いでいるだけで口に餌が入る状態になり、餓死対策として非常に強力です。
- ゾウリムシ:微生物の生き餌。動くので食いつきがよく、水も汚しにくい。自宅で簡単に培養できます。
- ブラインシュリンプ:孵化させた生き餌。栄養価が高く成長が早まりますが、針子の口には少し大きめなので、孵化後1週間くらい経ってからが与えやすいです。
ミジンコは栄養満点ですが、針子の口には大きすぎるのでもう少し育ってから。
針子の口はとても小さい・・・というのは、常に意識しておきたいポイントです。
PSB(光合成細菌)は「餌」というより水質改善・補助のイメージです。
直接の栄養にはなりにくいので、あくまでサブとして考えておくと過度な期待をせずに済みます。
いちばん現実的でおすすめなのは、
グリーンウォーターで飼育しながら、粉状フードを少量ずつ足すやり方です。
これが針子を早く大きくする常套手段だと思います。
グリーンウォーターの作り方とメリット・デメリット
グリーンウォーターは、飼育水を日光の当たる場所に置いておくだけでも自然にできます。
時間はかかりますが、2週間〜1ヶ月ほどで緑色になってきます。
早く作りたい場合は、園芸用の液体肥料をごく少量入れて、
エアレーションしながら日光や照明に当てると増殖が早まります。
詳しいやり方はグリーンウォーターの作り方の記事にまとめています。
- メリット:餓死しにくい/餌やりの手間が減る/色つやが良くなる/水の有機物を分解してくれる
- デメリット:中の針子が見えにくい/濃くなりすぎると夜間に酸欠のリスク/急に水が透明に戻る(=プランクトンが死んだ)ときは要注意
濃さの目安は「容器の底がうっすら見えるくらい」。
抹茶のように真緑で底が全く見えないのは濃すぎです。透明な水で薄めて調整しましょう。
ゾウリムシの培養は難しくない
ゾウリムシは、ペットボトルとカルキ抜きした水があれば自宅で増やせます。
- 500mlのペットボトルに、種となるゾウリムシ+カルキ抜きした水を8〜9分目まで入れる
- 餌として、エビオス錠を1粒、または米のとぎ汁を少量加える
- フタは閉めず、軽くのせるだけ(酸欠防止)
- 直射日光を避けた明るい場所に置き、1日1〜2回軽く振る
- 1〜2週間で白っぽく濁ってきたら完成。スポイトで吸って針子に与える
ニオイが強くなったり、透明に戻ってしまったら培養失敗のサイン。
種を少し残して新しい水で立ち上げ直しましょう。
ペットボトルを2〜3本ずらして仕込んでおくと、切らさずに回せます。
1日の給餌スケジュール例
「頻度を多く」と言われても、仕事や学校があると難しいですよね。
そこで、生活リズムに合わせた現実的な例を挙げておきます。
- 朝:粉状フードをごく少量
- 昼(在宅なら):粉状フードをごく少量/不在ならスキップ
- 夕方:粉状フード+ゾウリムシ
- 夜:粉状フードをごく少量
- 日中の不在時間:グリーンウォーターが常時カバー
ポイントは、昼間の空白時間をグリーンウォーターかゾウリムシで埋めること。
これができると、1日2回しか餌やりできなくても針子はしっかり育ちます。
1回の量は「入れたか入れないか分からないくらい」で十分です。
与えて5〜10分後に食べ残しが目立つなら、次からもっと減らします。
【コツ③】水温の変化に注意する(春先と秋がいちばん危ない)

メダカは比較的水温変化には強い魚ですが、
あくまで針子の場合は当てはまるとは限りません。
針子に適した水温は25〜28℃前後
針子を育てるのに適した水温は、おおむね25〜28℃。
各メーカーの繁殖用ヒーターも、23〜28℃くらいに設定されているものが多いです。
水温が高めだと代謝が上がって成長が早まり、針子期を早く抜けられます。
逆に20℃を下回ると動きが鈍り、餌もあまり食べなくなって成長が止まります。
30℃を超えると今度は酸欠や水質悪化が起きやすくなるので、上げすぎも禁物です。
春・秋の寒暖差が針子を弱らせる(体験談)
この針子が生まれたのは4月中旬。
春とはいえ、当時の私の居住地では・・・
最低気温 2℃ 最高気温 17℃ という日もありました。
この1日の中で15℃も変動する寒暖差が、針子にはこたえます。
昼はぬくぬく、夜は冷え込む・・・を毎日くり返すと、体力を削られて少しずつ数が減っていきます。
「日中は暖かいから大丈夫」と油断せず、朝晩の最低水温を基準に考えるのがコツです。
春先や秋口に繁殖させるなら、加温するかしっかり保温するのが無難です。
発泡スチロール容器が温度変化に強い理由(体験談)
前回記事では、小さな入れ物にシートヒーターで加温をしていたのですが、
如何せん田舎住み、室温が思うように上がらず苦戦しました。
そこで、charmさんの初売りセールで買ったヒーターと合わせて
発泡スチロール容器での飼育に変更しました。 加温、大事。
発泡スチロールは断熱性が高く、そうした温度変化に強いので、
針子飼育には割とオススメだったりします。
- 外気温が下がっても水温が急落しにくい
- ヒーターの電気代が安く済む(保温効率が良い)
- 安価で、数を増やしやすい
- 白い容器はメダカが色飛びしやすいので、色を残したいなら黒容器や発泡の内側を暗くする工夫を
ヒーター選びとエアレーションの注意点
針子容器は水量が少ないので、容器の水量に合ったワット数のヒーターを選びます。
大きすぎるヒーターを小さな容器に入れると、オンオフのたびに水温が乱高下します。
ヒーター選びの基準は水槽用ヒーター選びの記事にまとめているので、あわせてどうぞ。
逆に、ヒーターなしでメダカを飼う方法もあります。夏場や暖かい室内ならヒーターなしでも十分育ちます。
エアレーションを入れる場合は、コツ①でも書いた通り「油膜が割れる程度の最弱」に。
ヒーターを使うなら、水面が動くことで水温ムラも減るという副次的なメリットもあります。
針子の飼育容器と置き場所、水量・密度の目安

3つのコツと並んで、意外と効いてくるのが「容器」です。
器が適切だと、水質も水温も安定して、コツ①〜③がぐっと楽になります。
容器は5L以上、成長重視なら10L以上
「小さな容器のほうが目が届く」と思いがちですが、
水量が少ないほど水質も水温も変化が激しくなるので、実は難易度が上がります。
目安としては、最低でも5L、成長スピードを重視するなら10L以上。
メダカは「泳げる水量」に合わせて成長する性質があるので、大きい容器ほど大きく育ちます。
水面が広い、浅くて口の広い容器が理想的です。
飼育密度の目安
あるメーカーの資料では、水量2Lに対して
孵化直後の針子なら20匹程度、体長1cmまでなら10匹までを目安としています。
ざっくり言うと「1Lあたり針子5〜10匹、稚魚になったら1Lあたり2〜3匹」くらい。
過密になると、酸欠・水質悪化・成長格差・共食いと、悪いことが一気に起こります。
「たくさん孵ってうれしい」からこそ、思い切って容器を分けることが大切です。
屋外飼育と室内飼育、どっちがいい?
- 屋外:日光でグリーンウォーターが自然にでき、微生物も湧くので餌やりが楽。ただし雨・急な冷え込み・猛暑・外敵(鳥、ヤゴ、猫)への対策が必要。
- 室内:水温を管理しやすく、外敵の心配もない。ただし光量不足で成長が遅れがちなので、照明を1日12時間ほど当てるのがおすすめ。
春先や秋口の寒暖差が大きい時期は室内+加温、
初夏〜夏の安定した時期は屋外、と使い分けると管理が楽です。
梅雨時の屋外飼育は雨対策の記事もあわせてどうぞ。
酸欠と日光の当て方
針子は酸欠に弱いので、水深を浅めにして水面を広く取ると、
エアレーションなしでも酸素が確保しやすくなります。
直射日光は、水温が上がりすぎない春・秋なら歓迎ですが、
真夏は容器が煮えてしまうので半日陰や、よしず・すだれでの遮光が必須です。
「午前中だけ日が当たる場所」がちょうどよいことが多いです。
針子の成長の流れ 孵化から親メダカになるまで
ゴールが見えていると管理もしやすいので、成長の流れをざっくり把握しておきましょう。
孵化〜体長1cm(最初の2週間)
いちばんデリケートな時期。水換えなし、餌は少量高頻度、水温と水流に細心の注意。
一般に孵化から2週間ほどで体長1cm前後まで育ち、ここを越えると生存率が安定します。
体長1〜1.5cm(親と同居できるサイズ)
ヒレがはっきりして、メダカらしい姿に。
体長が1〜1.5cmになれば、水合わせをしたうえで親メダカの水槽に合流させられます。
親メダカに食べられる心配がなくなるのも、このサイズからです。
ここまで育てば、あとは普通のメダカ飼育。
我が家の子たちの「旅立ち」の様子はこちらの記事にまとめています。
サイズ差が出たら容器を分ける
同じ日に孵っても、1〜2週間するとハッキリと大小の差が出てきます。
大きい個体は小さい個体の餌を横取りし、差がどんどん開いていきます。
ひどくなると共食いが起きるので、大・中・小でざっくり容器を分けると全体の生存率が上がります。
針子飼育でやりがちな失敗と対策
- 孵化直後から餌をあげる→ 水が濁って全滅。3日待つ。
- 餌を1日1回どっさり→ 残餌で水質悪化。少量を複数回に。
- 心配で毎日水換え→ 環境変化で落ちる。針子期は足し水のみ。
- エアレーションが強い→ 流され続けて消耗死。油膜が割れる程度の最弱に。
- 小さい容器に詰め込む→ 酸欠・成長格差。5L以上+密度は控えめに。
- スポイトで針子ごと吸ってしまう→ 明るい場所で、ゆっくり作業する。
- グリーンウォーターが濃すぎる→ 夜間酸欠。底がうっすら見える濃さに薄める。
- 親メダカと同じ容器で育てる→ 食べられる。1.5cmまで隔離。
よくある質問(FAQ)
針子が底に沈んで動かないのはなぜ?
すでに泳ぐ力が落ちている、かなり危険なサインです。
いちばん多い原因は餓死(栄養不足)で、次いで水質悪化、低水温です。
まずはグリーンウォーターやゾウリムシなど、口に入りやすい餌を追加し、水温が20℃を下回っていないか確認しましょう。すでに横たわっている個体の回復は難しいことが多いです。
餌をあげているのに痩せていくのはどうして?
餌の粒が針子の口に対して大きすぎる可能性が高いです。
「粉」ではなく「細かい粒」レベルだと、針子は食べられません。指ですりつぶして粉状にするか、針子用と明記された最も細かいタイプに変えてみてください。グリーンウォーター飼育に切り替えるのも効果的です。
針子は何日で親メダカになりますか?
水温や餌によりますが、孵化からおよそ2〜3ヶ月で成魚サイズになり、
条件がそろえば同じ年のうちに産卵を始めることもあります。
水温が高め(26〜28℃)で餌をしっかり食べている個体ほど早く育ちます。
グリーンウォーターがないと針子は育てられませんか?
そんなことはありません。粉状フードをこまめに与えれば、透明な水でも十分育ちます。
ただし餌やりの回数が少なくなりがちな人ほど、グリーンウォーターがあると生存率が上がるのは事実です。日中家を空けることが多いなら用意しておくと安心です。
針子にエアレーションは必要ですか?
必須ではありません。水深が浅く、密度が低ければエアレーションなしでも大丈夫です。
入れる場合は、水面がかすかに揺れる程度の最弱に絞ってください。強い水流は針子にとって害でしかありません。油膜が気になるなら、水面をティッシュでなでるだけでも対処できます。
針子に塩浴やカルキ抜きは必要ですか?
新しく足す水にはカルキ抜きが必要です(水道水のカルキは針子に有害)。
塩浴は針子には基本的に不要で、むしろ環境変化のストレスになることがあります。親メダカの飼育水を使って立ち上げるのがいちばん安定します。
針子の生存率はどれくらいが普通ですか?
環境や飼育者の経験でかなり変わりますが、はじめのうちは孵化した数の半分育てば上出来くらいの気持ちでいると気が楽です。
慣れてくると7〜8割、グリーンウォーター+加温で管理できれば9割近く残ることもあります。逆に、餌切れや水質悪化が重なると一晩で全滅もありえます。数を打って、そのうえで一匹でも多く残す、という考え方でいきましょう。
孵化した針子をすぐ屋外に出しても大丈夫ですか?
水温が安定している初夏〜夏ならOKですが、春先や秋は避けたほうが無難です。
屋外は昼夜の寒暖差が大きく、雨が入ると水質・水温・pHが一気に変わります。どうしても屋外に置くなら、発泡スチロール容器で保温し、雨が入らないよう軒下や透明の屋根の下に置いてください。
まとめ|針子期さえ越えれば、メダカ飼育はぐっと楽になる

いかがだったでしょうか??
自分で繁殖させた魚が孵化し、大きく育つ姿は
なんとも言えない感動がありますね!
その子がまた産卵し、孫へとつなぐ命はやはり神秘です。
最後に、針子を死なせず育てる3つのコツをおさらいします。
- 水替えはなるべく避ける:針子期は足し水のみ。点滴法でゆっくり。1cmを超えたら通常の水換えへ。
- 餌は「量より頻度」:孵化3日目から、少量を1日3〜4回。グリーンウォーターやゾウリムシで空白時間を埋める。
- 温度変化に注意する:25〜28℃をキープ。春秋の寒暖差に注意し、発泡スチロール+ヒーターで保温。
加えて、容器は5L以上・密度は控えめにを意識するだけで、
この3つのコツがぐっと実践しやすくなります。
今回紹介した方法は、あくまで「生存確率を上げるため」のものです。
100%生存させるのはなかなか難しいですが、
なるべく多くを大きく育て上げるのが飼育者の務め。
日々勉強しながら、小さな命をしっかり守っていきましょう!!
針子期を越えたあとの飼い方(容器・餌・水換え・季節管理)は、メダカの飼い方完全ガイド にまとめています。
【コメントで教えてください】
みなさんは針子にどんな餌をあげていますか?「粉エサ派」「グリーンウォーター派」「ゾウリムシ派」など、うまくいった方法や、針子が減ってしまって困っていることも気軽に書いてください。
名前はニックネームでOK、メールアドレスは公開されません。いただいたコメントには、できるだけお返事します!
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まずは針子用の粉状フード。我が家でも定番の、細かい粒でヨークサック明けの針子にも与えやすい一品です。
針子飼育に使いやすい、口が広く浅めの繁殖ケース。数を分けて飼うときにいくつか揃えておくと便利です。
吐出量を絞れるエアポンプ。針子容器では最弱まで絞って使います。1台あると油膜対策にもグリーンウォーター培養にも重宝します。


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