メダカの種類図鑑|色別の定番品種とヒレ長・ラメ・体外光など特徴の見分け方

ミックスメダカを黒系・赤系・ラメ入りに分けた3つの容器と「メダカの種類図鑑」の文字 medaka

こんにちは、黒田です!

ショップや通販でメダカを探していると、「楊貴妃」「幹之」「オロチ」「夜桜」……と、とにかく名前がたくさん出てきますよね。
改良メダカは数百種類以上あるといわれていて、正直、私も最初はどれが何なのかさっぱりでした笑

でも、実はメダカの品種名は「色」+「光り方(ラメ・体外光)」+「ヒレ」+「体型」などの特徴の組み合わせでできています。
この仕組みさえ分かれば、初めて見る品種名でも「どんなメダカか」がだいたい想像できるようになります。

この記事では、

  • メダカの種類を見分ける基本(色を決める仕組み)
  • 色別の定番品種(赤・黄・白・青・黒・多色)
  • ヒレ長・ラメ・体外光・体型など見た目を変える特徴の解説
  • 初心者が最初に選ぶならどの品種か

を、順番に解説していきます。
メダカの飼い方そのものはメダカの飼い方完全ガイドにまとめているので、あわせて読んでみてください^^

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メダカの種類はどう分けられる?

日本の川や田んぼにもともといるメダカは、黒っぽい色をした「黒メダカ」です。
そこから色や形が変わった個体を選んで、代々増やしてきたものが改良メダカです。

一番古い改良メダカは、江戸時代ごろから飼われていたといわれる「ヒメダカ」。
その後、2000年代に入ってから白メダカ・青メダカが登場し、楊貴妃(2004年)・幹之(2007年ごろ)をきっかけに一気に品種が増えていきました。

メダカの色を決める4つの「色素胞」

メダカの体の色は、皮膚にある4種類の色素胞(しきそほう)の組み合わせで決まります。
どの色素胞があって、どれがないかで、赤っぽくなったり青っぽくなったりするんです。

色素胞はたらき
黒色素胞メラニンを持ち、黒く見せる
黄色素胞黄色〜オレンジ〜朱赤に見せる
白色素胞光を散らして白く見せる
虹色素胞光を反射してキラキラ光らせる(ラメ・体外光のもと)

たとえばヒメダカは黒い色素がなくなって黄色が目立つメダカ、青メダカは黄色素胞がないメダカです。
ラメや幹之の背中の光は、虹色素胞が鱗や背中に多く出ることで生まれます。

品種名は「特徴の組み合わせ」で読む

品種名の中には、特徴を並べただけのものと、作った人やお店が付けた名前(ハウスネーム)があります。

  • 特徴を並べた名前:「黒幹之ラメ」「楊貴妃ヒレ長」「白ダルマ」など。読めばそのまま姿が分かる
  • ハウスネーム:「オロチ」「夜桜」「紅帝」など。名前だけでは分からないので、元になった特徴を覚えておくと便利

同じような見た目でも、お店によって呼び名が違うこともあります。
名前よりも「どんな色で、どこが光って、ヒレや体型はどうか」を見るのがコツです。

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【色別】定番のメダカの種類

まずは、ショップやホームセンターでもよく見かける定番品種を色別に紹介します。
どれも流通量が多く、比較的手に入れやすい品種です。

色代表的な品種ひとこと
赤・オレンジ楊貴妃・紅帝定番で丈夫。一番人気の色
黄ヒメダカ最古の改良品種。安くて丈夫
白白メダカ上から見ると存在感がある
青青メダカ・幹之青白い体。幹之は背中が光る
黒黒メダカ・オロチオロチは真っ黒で色が抜けにくい
多色三色・夜桜柄やラメの入り方が1匹ずつ違う

赤・オレンジ系:楊貴妃(ようきひ)・紅帝(こうてい)

楊貴妃は、全身が「朱赤(しゅあか)」と呼ばれる濃いオレンジ色のメダカです。
2004年に広島県の「めだかの館」で作られた品種で、改良メダカブームのきっかけになったといわれています。名前の由来は、世界三大美人の楊貴妃です。

親と同じ見た目の子が生まれる割合(固定率)がとても高く、作出元では99%以上とされています。
丈夫で値段も手ごろなので、初めての1品種にもぴったりです。
稚魚のうちは色が薄く、育つにつれて朱赤になっていきます。

楊貴妃は、浮き草とセットになった初心者向けの商品も売られています。

紅帝は、楊貴妃よりさらに赤みの強い朱赤メダカ。
広島の養魚場で、楊貴妃とは別に選別・累代されてきた系統です。
赤さをしっかり出すには、日光に当てたり色揚げ用の餌を使ったりする「色揚げ」が大切になります。

黄色系:ヒメダカ

ヒメダカは、黒メダカから生まれた黄色〜オレンジ色の個体を選んで固定した、いちばん古い改良メダカです。
理科の授業で見たことがある人も多いのではないでしょうか。

流通量がとても多く、値段も安いのが特徴です。
楊貴妃などの赤系メダカは、もとをたどるとヒメダカから改良されたもの。赤系の「ご先祖さま」ともいえる品種です。

ヒメダカは、12匹セットなどまとまった数でも手に入りやすいです。

白系:白メダカ

白メダカは、ヒメダカから最初に派生した品種で、2003年ごろに登場しました。
体は白いですが、アルビノ(色素がまったくない状態)ではないので、目は黒く見えます。

とても丈夫で飼いやすく、睡蓮鉢やビオトープを上から見たときの存在感は抜群です。
ただ、屋外では目立つぶん鳥に見つかりやすいので、水草や隠れ家を多めにしてあげると安心です。

白メダカも、浮き草とセットになった初心者向けの商品があります。

青系:青メダカ・幹之(みゆき)

青メダカは、黄色素胞がないため灰色がかった青に見えるメダカです(2004年ごろ登場)。
「青」というよりグレーに近く見えることも多いですが、青系メダカすべての元になった大事な品種です。
容器の色で体色が変わりやすく、黒い容器だと青みが出て、白い容器だと白っぽく見えます。

幹之は、青白い体に「体外光(たいがいこう)」と呼ばれる光沢が背中に入る品種です(2007年ごろ登場)。
上から見ると背中が青白く光って、とてもきれいです。
光の入り方で見た目が大きく変わるので、詳しくは後の「体外光」の章で紹介します。

幹之は、鉄仮面の血統を引く稚魚のセットも売られています。選別前の稚魚なので、光がどこまで入るかは育ってからのお楽しみです。

黒系:黒メダカ・オロチ

黒メダカは、野生のメダカに近い色をしたメダカです。
地味に見えますが、黒い容器で飼うと体が引き締まって見え、群れで泳ぐ姿は自然な雰囲気があります。

オロチは、全身が真っ黒になる品種です(2016年ごろ登場)。
普通のメダカは周りの色に合わせて体色を変える「背地反応(はいちはんのう)」をしますが、オロチはこれをほとんどしません。
そのため白い容器でも色が抜けにくく、黒さを保ったまま観賞できます。

オロチはこんな姿のメダカです。

多色系:三色・夜桜(よざくら)

三色は、白・赤(朱赤)・黒の3色が体にのるメダカです。
錦鯉のような柄で、柄の出方が1匹ずつまったく違うのが魅力。ラメが入った「三色ラメ」も人気です。

夜桜は、2017年に作られたラメ系の品種です。
黒く締まった体に淡い色の頭、そこに多色のラメが散らばった姿が、夜桜のように見えることから名付けられました。

夜桜の中でも、体が黄色っぽい「夜桜ゴールド」はこちら。小さいサイズ(S〜SS)の10匹セットです。

多色系は同じ親から生まれても柄やラメの入り方がバラバラになりやすく、「どんな子が生まれるか」を楽しめる品種でもあります。

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見た目を変える「特徴」の種類

ここからは、色とは別に、メダカの見た目を大きく変える特徴を紹介します。
品種名に「ラメ」「ヒレ長」「ダルマ」などが付いていたら、この特徴を持っているということです。

体外光(幹之の光)

体外光は、背中に青白い光沢が出る特徴です。虹色素胞が背中に多く出ることで光って見えます。
幹之で有名になった特徴で、光が入っている範囲によって呼び方が変わります。

呼び方光の範囲
点光・弱光背中の一部だけ光る
中光・強光(スーパー光)背中の広い範囲が光る
鉄仮面(フルボディ)頭の先から尾まで光る。最上級とされる

最初のころの幹之は背中の一部だけが光るものでしたが、今は頭から尾まで光る個体が多く出回っています。
光を見るなら、上から見る「上見(うわみ)」がおすすめです。

ラメ

ラメは、鱗の1枚1枚がキラキラ光る特徴です。こちらも虹色素胞によるもの。
昔は数枚が光る程度でしたが、体外光を持つメダカとの交配によって、たくさんの鱗が光る品種が作られてきました。

ラメの色は、青白いもの・金色っぽいもの・複数の色が混ざるもの(多色ラメ)などさまざまです。
黒い容器で飼うと、体が引き締まってラメがより目立ちます。

ヒレ長(ヒレが伸びるメダカ)

「ヒレ長」とひとことで言っても、伸び方によっていくつかの種類があります。

種類ヒレの伸び方
ヒレ長(松井ヒレ長)各ヒレが全体的に長く伸び、尾ビレが扇形になる
スワローヒレの筋(軟条)が部分的に不ぞろいに伸びる
ロングフィン背ビレと尻ビレの筋だけが櫛のように伸びる
リアルロングフィンヒレの形を保ったまま、全体が大きく伸びる
ワイドフィン尾の付け根が幅広く、背ビレ・尻ビレが大きい

「松井ヒレ長」は、作った方のお名前から付いた呼び名です。
ワイドフィンは2023年ごろから流通が増えてきた、比較的新しい特徴です。

リアルロングフィンの例として、真っ黒なオロチにリアルロングフィンの特徴が入った品種があります。

ヒレ長系は横から見たときにとくに映えるので、ガラス水槽で「横見(よこみ)」を楽しみたい人に向いています。
一方で、長いヒレは泳ぎがゆっくりになりやすく、ヒレが裂けたり傷んだりしやすいともいわれます。
強い水流を避け、元気な普通ヒレのメダカと一緒に飼うときは、餌をしっかり食べられているか様子を見てあげてください。

体型(普通体型・ヒカリ体型・ダルマ体型)

体型特徴
普通体型野生と同じ体型。丈夫で繁殖もしやすい
ヒカリ体型お腹側の組織が背中側にも出て、背中が光る。尾ビレがひし形
ダルマ体型背骨が詰まって丸い体。泳ぎはゆっくり
半ダルマ普通体型とダルマの中間

ダルマ体型はころんとした姿がかわいい反面、泳ぎがゆっくりで、繁殖もやや難しいといわれます。
ヒカリ体型は背骨が曲がりやすい品種が多いとされるので、繁殖させるときは親をよく選ぶことが大切です。
初めてなら、まずは普通体型から始めるのがおすすめです。

そのほかの特徴(透明鱗・目)

  • 透明鱗(とうめいりん):鱗やエラぶたが透けて、ほほや体の一部が赤っぽく見える特徴。オロチは全身が黒いので、透明鱗の特徴が目だけに出ます
  • 目の特徴:目の色や形が変わる品種もあります。品種名に目の特徴が入っていることもあるので、気になったら販売店の説明を確認してみてください

2026年に話題のメダカ

ここ数年のメダカの流行も少しだけ紹介します。
メダカ専門店のランキング記事などを見ると、2026年は次のようなメダカが注目されています。

  • ラメ系:体全体にラメがのるもの、貝のように虹色に光るもの(螺鈿〈らでん〉)など、ラメの改良がとくに盛ん
  • 横見で映える品種:ヒレ長・ワイドフィンなど、横から見て美しいメダカ。メダカ用の横見水槽も発売されています
  • 人気ランキング上位:龍鱗(りゅうりん)・過背金龍(かはいきんりゅう)などの品種がランキングの上位に入っています

横見水槽は、たとえばGEXの「グラステリア メダカ 横見」があります。

ただ、新しい品種は値段が高く、同じ名前でもお店によって特徴が違うこともあります。
メダカの人気は「値段が上がりそうだから買う」時期が落ち着き、今は「見てすぐ特徴が分かる」「飼いやすい」品種が選ばれる流れになっているようです。
まずは定番品種で慣れてから、気になる新品種に手を伸ばすのがおすすめです。

初心者はどの種類を選べばいい?

初めてメダカを飼うなら、次のポイントで選ぶと失敗しにくいです。

  1. 普通体型・普通ヒレの定番品種を選ぶ:楊貴妃・幹之・白メダカ・黒メダカなどは丈夫で、値段も手ごろです
  2. 見る角度で選ぶ:睡蓮鉢やビオトープで上から見るなら楊貴妃・幹之・白メダカ、ガラス水槽で横から見るならヒレ長系も楽しめます
  3. 容器の色も考える:多くのメダカは容器の色で体色が変わります。黒い容器は赤・ラメ・体外光が引き締まって見え、白い容器は体色が淡く見えやすくなります
  4. 増やしたい品種は分けて飼う:違う品種どうしでも繁殖するので、同じ見た目のまま増やしたいなら容器を分けましょう

黒い容器なら、GEXの「メダカ元気 メダカのための飼育箱」のように、メダカ用に作られたものもあります。

「いろんな色をまとめて楽しみたい」という人には、色々な品種が混ざったミックスメダカという選択肢もあります。
1匹ずつ見た目が違うので、品種の勉強にもなりますよ。

黒田の体験:品種に疎くても楽しめた

ここからは少しだけ私の体験を。
以前、ミックスメダカを50匹購入したことがあります。私は品種に詳しくないので、細かい品種名までは分からなかったのですが、「黒系」「赤系」「ラメ入り」の3つに分けてみました。

結果は、赤系が約半数、次に黒系、ラメ入りは10匹いるかどうか。
同じ「黒系」でも、ラメの入り方や体の丸み、ヒレの伸び方が1匹ずつ微妙に違っていて、見比べているだけで楽しかったです。
このときの様子はミックスメダカの記事で詳しく書いています。

また、幹之メダカだけを増やしていたつもりの容器から、楊貴妃っぽい子や、白っぽい子・青っぽい子・黒っぽい子が見つかったこともあります笑
(そのときの記事はこちら)
品種を混ぜて飼うと、こうやって「いつの間にか違う色の子が生まれている」ことがあります。同じ品種をきれいに増やしたい人は、やっぱり容器を分けるのが大事だと実感しました。

品種メダカを飼うときの注意点

川や池に絶対に放さない

改良メダカを川や池に放すと、もともとそこにいる野生のメダカと交雑してしまいます。
野生のメダカは地域ごとに遺伝的な違いを持っていて、交雑するとその違いが失われてしまうんです。

メダカは環境省のレッドリストに載っている魚で、観賞用のメダカが野外で見つかった例も報告されています。
増えすぎて飼えなくなったときは、放すのではなく、知り合いに譲ったり、ショップに相談したりしましょう。

増やすときは「選別」が必要なことも

固定率が高い楊貴妃などは、親とほぼ同じ見た目の子が生まれます。
一方、多色系・ラメ系・ヒレ長系などは、親と違う見た目の子も多く生まれます。
きれいな特徴を残したいなら、気に入った個体を親に選んで増やしていく「選別」が必要です。

卵の採り方や稚魚の育て方は、メダカの卵と産卵のコツ、メダカの針子の育て方で解説しています。

メダカの種類に関するよくある質問

Q. 品種によって飼い方は変わりますか?

基本的な飼い方(水温・餌・水換え)は、どの品種もほとんど同じです。
ただし、ダルマ体型やヒレ長は泳ぎがゆっくりなので、強い水流を避けたり、餌が行き渡っているか見てあげたりする配慮があると安心です。
水換えの方法はメダカの水換え完全ガイドを参考にしてください。

餌も、品種ごとに変える必要はありません。我が家では「おとひめB2」を使っています。

Q. 違う品種を同じ容器で飼っても大丈夫?

一緒に飼うこと自体は問題ありません。どの品種も同じメダカなので、けんかしやすいということもありません。
ただし、オスとメスがいれば品種が違っても繁殖するので、生まれた子は親とは違う見た目になりやすいです。

Q. 買ったときより色が薄くなりました

多くのメダカは容器の色に合わせて体色が変わるので、白っぽい容器や明るい場所では色が薄く見えることがあります。
黒っぽい容器にする、日光に当てる、色揚げ用の餌を使う、といった方法で色が戻ることが多いです。
移動や水の変化によるストレスで一時的に薄くなることもあるので、まずは落ち着くまで様子を見てあげてください。

Q. 屋外でも品種メダカは飼えますか?

定番の品種なら、屋外の睡蓮鉢やビオトープでも十分に飼えます。日光に当たることで色がきれいに出やすいというメリットもあります。
屋外飼育の始め方はビオトープの作り方完全ガイド、冬の管理はヒーターなしでメダカを冬越しさせる方法で紹介しています。

まとめ

  • メダカの品種名は「色」+「光り方」+「ヒレ」+「体型」などの組み合わせ
  • 色は4つの色素胞の組み合わせで決まる
  • 定番は、赤=楊貴妃・紅帝、黄=ヒメダカ、白=白メダカ、青=青メダカ・幹之、黒=黒メダカ・オロチ、多色=三色・夜桜
  • ラメと体外光は「光る」特徴、ヒレ長は「ヒレ」、ダルマやヒカリは「体型」の特徴
  • 初めてなら、普通体型の定番品種から始めるのがおすすめ
  • 改良メダカは絶対に川や池に放さない

品種の仕組みが分かると、ショップでメダカを見るのがぐっと楽しくなります。
ぜひお気に入りの1品種を見つけてみてください!

【コメントで教えてください】
みなさんが飼っている(または気になっている)メダカの品種は何ですか?「赤系派」「青系派」「ラメ派」など、好きなタイプだけでもOKです!
名前はニックネームでOK、メールアドレスは公開されません。いただいたコメントには、できるだけお返事します!

ではでは〜^^

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